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 隆哉 「こんなに綺麗に晴れるとはなぁ」    翔 「そうだなぁ」    そんな他愛もない話しをしていた二人は幼馴染。   小さい頃からいつも一緒で幼稚園、小中高と今まで同じ学校、同じクラスだ。 これはこの前母さんから聞いた話だが生まれた病院まで一緒だったらしい。  そんな二人も今は高校一年生となった。  そして今日は入学式。  キーンコーンカーンコーン×2という音共に教室へと入った。俺らは一年五組だ。(つまり今年も翔と同じクラス)  担任が入ってきてこれから入学式が始まるらしい。  入学式が始まると高校生になったなぁ~という気分になる。なんかわくわくする。  そんなこんなで高校デビュー、一日目は終了。  次の日、新入生歓迎会があった。ここで部活紹介とかもあるからきちんとチェックしとかないと思いしっかりと見ていた俺に反し隣の翔はもう寝ている。完全に。 こいつはこういうのが大の苦手。 こういう気ままな奴だ。 しかし俺も中学の時はこんなに真剣に見なかったなぁと思った。何故かって?それは中学生時代にさかのぼる。  俺は中学の時にサッカーをやっていた。これは兄の拓也(たくや)の影響でもある。  兄の拓也は小学校の時からサッカーの才能を溢れんばかり出しまくっていた。  地域のクラブに所属していたのだがそのチームはそこそこのチームだった。    しかし兄がそのチームに入った途端、チームは地域の中でもトップまでいき、東京を代表するトップチームまで上がったのであった。  兄の多彩なパス回し、そしてなんとも言えない鮮やかなシュートを簡単に決めてしまうすごい選手で今はサッカーの強豪校に通っている。  来年にはプロに入団するということがほぼ決まっているという状況だ。    そんな兄に憧れ俺も小学校の頃からサッカーをやっていたが兄とは違いチームの足を引っ張ってしまう最悪の選手だった。    そして去年中学生最後の夏が終わると同時に俺もそのクラブチームを引退した。    早く引退したくてたまらなかったがいざ引退となると寂しい。  しかしそんなことも言っている暇はないと必死で受験勉強をしてnowここに至る。  こんな感じの中学時代を送った。  
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