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 そして今。    クラブがなくなったが体は動かしたいと思い、部活紹介を食い入るように見ている俺。  しかしなかなか面白そうな部活はない。    俺「なんかこう青春を満喫できるような部活はないのか!」何て思っていた時にとある部活に目が入った。  バドミントン部だ。    あまりメジャーなスポーツではない。    だがなんかこう輝くものというかそういうものが俺の中には見えた。  そして一人の男子生徒が現れた。     木村直樹だ。    俺でもこの人は知っている。  なぜならこの人は薫風高校でもかなりの有名人。  昨年、関東大会のシングルスがあった。  その時にその先輩はあのスーパーシードでかなりの強豪校と言われる黄燐高校(おうりん こうこう)の選手を準決勝で下し、次も黄燐の選手だったのだが惜しくも負けてしまった。  だが関東では2位という優秀な成績をおさめた。  そんなすごい選手が間近にいると思うとなんかワクワクする。    その先輩は素振りや何やらをし始めた。  その時初めて男を「綺麗だな」と思った。    いやそっち系(どっち系だ)の意味では無く尊敬の意味でだ。    バドミントンを全く知らない俺でもわかる。  フォームがめっちゃ綺麗で滑らかというか川が流れるようなそんな感じだ。    俺「すごい!すごいぞ翔!」    そんな興奮気味の俺を嫌がっていた翔は中学でバドミントンをやっていた。  しかし顧問とのトラブルなどがあり、強制的に退部されてしまったらしい。    でも翔はすごい選手だったらしい。  こいつはわずか一年でその才能を開花させなんと全国大会まで行きベスト8まで残った。  更には海外の選手から教わったりなど、こいつはバドミントン界では有名な奴だ。(ちょっと不満)    しかし翔は見向きもしなかった。    自分の方が強いと思っているのだろう。  しかしとにかくこの選手は綺麗だった。
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