第1章 出会い

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時代は流れ昭和59年。 神戸では山口組が跡目問題で真っ二つに割れた。 その流れでその翌年札幌に本家を構えていた初代誠龍会が四代目山口組に舎弟として参加する事になり北海道のヤクザ社会も大きく変わっていった。 それと同時に俺の田舎でも新たな組織が参入してきた。 旭川を本拠地とする寄居関保連合会松商組系の佐藤組が組事務所を開いた。 その一年後、山口組浅山一家系の成神会が近郊の町から入り込んできた。 田舎町の繁華街にヤクザがウロつき出し飲み屋でもヤクザを見かける事が多くなった。 俺が最初の兄貴分、林の兄貴と出会ったのもこの頃だった。
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