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「分かった!分かったからヤメロ!」
すると美咲はパッと手を放した。
クロはフラフラと立ち上がり机からカッターをあさり出し床に風呂場と同じように円を掘り出した。
「おい私の部屋だぞ!」
「む、女体の影響が始まったか」
美咲が無意識に『私』と口に出したことにクロは反応した。
急ぐように風呂場と同じ動作をすると美咲を円の中に立たせた。
「黒猫のクロの名の下にここに契約の一時解放を命ず」
クロは手のひらを美咲の胸元にある印に当てた。
すると美咲の体が光に包まれた。
「間に合ったようじゃな…」
光が消えると美咲は猫耳も尾も消え人間の男に戻っていた。
「…―っう!」
突然の吐き気、美咲はゴミ箱を取り出し嘔吐した。
「無理もない。獣化に女体化、体に不可をかけすぎてるのじゃからな」
クロはひょいと美咲の肩に飛びついた。
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