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「俺に飼えとは言わないんだな…」
「だってみっちゃん長続きしないじゃん。小説の上ばかり棚に並ぶしテストの点数がひどいから勉強するとか言っといてその日であきるし―」
「梓…もう言わないでくれ」
美咲は梓の口を塞ぎ精神的ダメージの回復をはかった。
「つか預かるってどんくらいだよ」
「んーとりあえず今日と明日かな…明日聞いて飼い手がいなければ私がなんとかするから」
美咲はひょいと梓から猫を取り上げた。
「お前はいつもそうだ。私がなんとかするからとか言って全部背負い込みやがって…いいよ今日は預かってやる。それと俺も明日、飼えないか聞いてやる」
すると梓は突然美咲に抱きついた。
「みっちゃんありがとー!」
「うわっ!やめろ服が濡れる!」
梓が手を放すが美咲の服は既に濡れてしまっていた。
「じゃ…じゃあね~」
「逃げやがった…とりあえずキレイになるか?」
美咲は猫に話しかけていた。
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