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俺と純二は二人、教室に向かう。
在学生たちが掃除したとはいえ、春休みのせいで人の通りが約2週間無かった1年生の廊下や教室には、うっすらと埃がたまっていて、更に角には大量のゴミが固められて残っているのが目の端に映る。
どうせ、後で俺たちが掃除するだろうと思い手抜きで良いと思った上級生の仕業だろう。
「・・・めんどくさ」
「?なんか言ったか?」
「別に」
「そっか。じゃあさ、中学の時の部活って・・・・」
純二はさっきからずっとこの調子で話しかけてくる。
・・・勘だけど、多分こいつとの付き合い、長くなりそうだ。
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