プロローグ

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--ズバァ! ?「…っと…これで全部か?」 古びたマントを羽織り、フードを被った人物は隣の背中に大剣を背負った銀髪赤服の男に問う 銀髪「ああ、これで全部だ。 さっさと帰ってピザ食って熱いシャワー浴びたいぜ…」 銀髪の男は頭をバリバリ掻いて「早く帰りたい」と言う様な声を出す。 (ていうか言ってる…) ?「しかし事務所の近辺で良かったな。 事務所から歩いて15分の場所だからな、ここは」 フードの人物はカラカラと笑って銀髪の男の先を歩く。 銀髪「まぁ俺は楽できて何時も大助かりだけどな!」 銀髪の男もケラケラと笑って歩き出す。 ?「お前…道理でやたらと"奴等"の数が多いと思ったらサボってたのか!?」 銀髪「応!弾薬代の節約さ!」 銀髪の男が胸を張って言うと、フードの人物(恐らく男)は拳を握りワナワナと震え出す。 ?「【ダンテ】ぇ…お前ってやつぁ…! 今日イチゴサンデー禁止!」 ダンテと呼ばれた男はそれを聞いて顔が蒼白になる。 ダンテ「ま、待て!待ってくれ!それだけは勘弁してくれ! 頼む!許してくれ!!『何でもする』からよ!な!?」 ダンテの言ったキーワードにニヤリと笑うフードの男… ?「言ったな?何でもするって…」 ダンテ「え…ああ!!」 (ヤベェ!イチゴサンデー欲しさになんて事言っちまったんだ!俺は!!) 『一時のテンションに身を任せると自爆する』 ダンテがフードの男と十年間共に戦い、生活した中で憶えた教訓の一つである。 (おかげでダンテは少し性格が丸くなった) その結果が拷問だったり拷問だったり拷問だったり……… と、まぁダンテの恐怖のトラウマはさて置き、フードの男は何をさせようかと悩んでいる ?「決めた!」 ダンテ「Σ(0△)」 恐らくダンテの心の中では 【\(^0^)/オワタ!】 …な感じだろう… ?「ピザ十枚奢りな?」 ダンテ「…は?」 ?「だから、ピザ十枚!お前の自腹な!」 ダンテ「あ、ああ…って待て!」 ?「言っとくが経費じゃ落ちねーよー!」 あっははははははは!…と、走り去るフードの男。 それを追い掛けるダンテ。 しかし…運命の歯車は動き出した…
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