家族

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ダイスケはなんとか逃げ出そうと試みたが、ロボットの群れから逃げ出すのは困難であった。 息のない息子を見て、ダイスケは 「リョーコ。俺がやつらを引き付けるからそのすきにリョウスケを連れて逃げろ!」 ダイスケはリョーコに息子を預け、ロボットの群れに突っ込んだ。 得意の武術を屈指して立ち向かうダイスケ。 しかし、ロボットの武装の前ではダイスケの力を持ってしても、敵わなかった。 リョーコはダイスケが戦っている間、なんとか脱出に成功したがダイスケのことが心配でしょうがなかった。 だが、リョウスケを一刻も早く病院に連れていかなければなく、カストロコーポレーションを後にした。 リョーコは半ば諦めていたが、少しの可能性を信じたのだ。 集中治療室に運ばれたリョウスケ。 最先端の医療ならきっと… リョーコは信じて待ち続けた。 十時間が経ち、治療が終わった。 奇跡的にも一命を取り留めたリョウスケ。 「リョウスケは大丈夫なんですか?」 リョーコは震えながら先生に聞いた。 「一命は取り留めましたが、意識はまだ…植物状態といいますか…」 先生はうつむいたまま話した。 リョーコは安心したのか、一気に崩れ落ちた。 「でも意識はいつ戻るかわかりません。すぐに意識を戻す方もいれば、何年もの間目を覚まさない方もおられます。」 先生はリョーコに説明した。 「生きてるだけでも充分です。ありがとうございました。」 リョーコは深く頭を下げた。 しかし、リョーコの頭の中にはダイスケのこともあった。 その頃、ダイスケは体がほとんど動かないくらいになっていた。 「ただの人間がここまでやるとは…」 カストロは驚きを隠せなかった。 「まだまだやれるぞ!」 ダイスケは立っているのがやっとだった。 しかし、リョウスケのためにダイスケは死ぬまで戦う気だった。 「あいつを出せ。」 カストロはスタッフに命令した。 すると一番厳重なゲートからニメートルを越す巨大なロボットがでてきた。 「こいつはRX‐24。最新の戦闘マシーンだ。」 カストロが自慢げに説明した。 ダイスケは反撃できるほどの力は残っていなかった。 RX‐24は腕を変形させ、レーザー砲を出した。 まばゆい光が腕から放たれた。 『バシュンッ』 「あ…あっあ…」 レーザーは一瞬にして、ダイスケの胸を貫いた。
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