雷神あらわる

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リョウスケは怒った。心の底からカストロが憎いと感じたのだ。 「いたっ!」 リョーコはチクッとする痛みを感じ、リョウスケを見た。 《バチバチバチ》 リョウスケから静電気みたいなものが放たれた。 リョーコはリョウスケから少し離れた。 《バリバリバリバリ》 段々電気が強くなる。 「これは?」 リョウスケは驚いた。 手を窓に向けた。 すると一気に電流が放出されたのだ。 《バリバリバリババーン》 窓は割れ、壁も砕けた。 「リョウスケ大丈夫!?」 リョーコはそっと声をかけた。 リョウスケは自分の体を見て、 「大丈夫だよ…でもこれは一体…」 リョウスケは昔、一億ボルトの電流で意識を失った。 普通の人なら死んでいる電圧だ。 しかし、リョウスケは奇跡的にも一命を取り留め、新なる能力も手にしたのだ。 今ここに雷神が誕生したのだ。
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