カストロコーポレーション

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ダイスケととリョウスケは武術の稽古を終え、二人は家に帰った。 「リョウスケ!大分上達したなぁ。」 ダイスケはリョウスケの上達ぶりに驚いていた。 「俺は父ちゃんを絶対超えてやるんだ!」 リョウスケは意気込んだ。 「リョウスケなら絶対俺を超えることができるよ。」 ダイスケはリョウスケの頭を撫でた。 「リョウスケ、明日父ちゃんと母ちゃんはちょっと用事があって出掛けるんだ。留守番できるか?」 ちょっと心配そうなダイスケが言った。 「大丈夫だよ。今の俺の実力なら何がきてもへっちゃらさ!」 リョウスケは笑いながら答えた。 次の日、ダイスケとリョーコは朝早くから出掛けた。 「あー暇だなぁ」 リョウスケは欠伸をしながら言った。 「暇だから武術の練習でもしようかな」 リョウスケは武術の練習をするため練習場に向かった。 練習場には父の書斎もあった。 リョウスケは書斎に入ることを父に許されていなかった。 「父ちゃんはいつもここで何してるんだろう?」 リョウスケは父に絶対に入ってはいけないと何度も言われていた。 しかし、幼いリョウスケは興味津々であった。 それはしかたないだろう。十歳の年頃には何事にも興味を示すものだ。リョウスケはそっとドアを開け、部屋の電気を付けた。 そこには数え切れないくらいの本と資料があった。 「わーすごいや!父ちゃんはここで勉強してたのかぁ。」 リョウスケは一番大きな机に目をやった。 そこには地図みたいなものがあった。 リョウスケは背筋が凍るような感覚におわれた。 「これは…」 そこには、今一番ロボット生産が盛んな会社『カストロコーポレーション』の名前があった。 そして、ロボットの弱点と工場の爆破の仕方など書かれた資料があったのだ。 アンチロボットの団体があるのは知っていたが、まさかそのリーダーがダイスケだったとは思いもよらなかった。 「なんでこんなものがあるんだよ…」 しかも、計画の実行日が今日であることが書かれていた。 「だから今日朝早くから出掛けたのか。」 リョウスケは書斎を飛び出た。 「待ってられるか!」 心配になったリョウスケはカストロコーポレーションに向かったのだ。
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