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「意外と可愛いですね。」
「‥‥‥何処が?」
ゴジラの心が読める距離まで近づきさとりが心を読んだ最初の感想に若干引き気味の霊夢だが、今は漫才をしている暇は無く一刻も早くゴジラの考えを知る必要があり頭を切り替える。
ちなみに、空と燐は安全を考え遠くから静観していた。
「それより、アイツが今何考えているのか教えなさいよ。」
「‥‥‥『眠い』だそうです。」
「なのに、何で移動してるのよ?」
「水中で寝るのが習慣らしいですよ?」
幻想卿には海はなく、あっても湖が数ヵ所しかなくゴジラの行動は当然と言えた。
「後、こっちの言葉理解してる見たいです。」
「マジ?」
「マジです。」
ある程度予想していたとはいえ少し驚く霊夢だったが、それならそれで違う方法でアプローチするまでだった。
「アンタ、聞こえてるなら止まりなさい。」
ゴジラの目の前に移動し制止を呼び掛けるが、ゴジラが攻撃しない保証は無いため手にはスペルカードや札を隠し持っていた。
「‥‥‥『解った』だそうです。」
「い、以外に物分かりいいわね‥‥‥。」
「『郷に入れば郷に従えと言う言葉を知らないのか?』‥‥‥かなり文化的な方ですね。」
「っ~~!!」
少々頭に来るが、久しぶりに話し合いで解決出来そうな展開に安堵する霊夢だった。
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