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全身は黒に近い緑色背中には針の様に鋭く岩の様に厚い赤みがかった背ビレの様な物が付き、巨大さ故に足元にある森が草むらに見えるほど巨大な何かが妖怪の山から真っ直ぐ紅魔館に向かって来ていた。
「・・・・・。」
余りにも非常識過ぎる光景に絶句する美鈴だが、あれが紅魔館に向かっている以上あれを撃退しなければならず頭を切り替え気を引き締めるが
(あんなのと戦うの‥‥‥?)
徐々に絶望的な気分になって行く。
良く見るとそれの周りに天狗の[射命丸 文]の姿が確認できるがその大きさがそれと比べると豆粒の様に小さいのだ。
美鈴の戦闘スタイルは接近戦が主なのだが、正直言ってあんなのに接近するなどと自殺行為に等しくぶっちゃけしたくないが忠誠を誓った主を護らなければならない使命感とがぶつかり合った結果
「せめて、あの子の勇気が少しでも有ればな‥‥‥‥‥。」
と⑨こと氷の妖精[チルノ]がそれの足元で恐らく
「アタイ、さいきょう!」
と言いながら彼女の友人[大妖精]が必死にチルノの体を引っ張り、無謀な挑戦を止めようとする光景を見て羨ましがるほど美鈴の精神は追い込まれて行った。
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