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場所は変わり博麗神社。
「巫女様ー!出て来て下されー!」
「お願いしますだ~!」
普段から人気の無い神社なのだが、朝から数十人の人間が集まり仕切りに大声で叫んでいた。
「うるさい!!」
「おぉ!巫女様じゃ~!」
神社の中から半分キレた状態で現れた博麗神社の巫女[博麗 霊夢]だが、そんな彼女の精神状態を知ってか知らずか拝み始める人間達。
「あの化け物を退治して下され!!」
「無理な物は無理!!」
「何故ですか、巫女様!!」
朝からずっとこんなやり取りをしており、いい加減止めて欲しいと思う霊夢は大雑把にだが事情を話す。
「じゃあ聞くけど、あれは何かした?‥‥‥ただ歩いてるだけでしょ?此処がどんな場所か知らない訳じゃ無い筈よ?」
この幻想郷は外の世界で居場所を失った者や忘れ去られた者達がたどり着く場所であり、その幻想郷が幻想郷であるが由縁を知っている人間達は黙るが彼等とて自分達の生活が掛かって要るため最終手段に打って出た。
「これで何とか‥‥‥」
「?!、任せなさい!!」
幻想郷が幻想郷たる由縁は金一封の前に脆くも崩れ去り、霊夢はそれに向かって飛び出して行った。
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