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金曜日…
あたしは和輝のベッドにずっと潜り込んでいた。
不思議と落ち着く…
和輝はあたしの元気が無いのに気づいたのか、頭を撫でてくれて、おでこにキスもしてくれた。
そんな優しい彼を、あたしは裏切ってる気がしてもやもやした。
今はそんな優しさも…
痛いんだよ…
「優海…?」
和輝が頬を触ってきた。
あたし…
泣いてるんだ…
「か…ずきぃ…」
あたしは和輝にしがみついた。
もう…壊れそうだった…
……
いっそ…壊れてしまおうか…?
一瞬、そんな考えが頭をよぎる。
「…和輝…抱いて…」
「ゆっ…優海!?」
和輝は動揺してるようだった。
しかし、あたしは必死に頼んだ。
「和輝ぃ…和輝っ…!!!」
「―――――っ!!!」
折れたのは和輝だった。
あたしたちは深くくちづけを交わした…。
智輝が見てることも知らずに…
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