1人の青年

2/7
前へ
/76ページ
次へ
「ギー」 深夜1時半。 親が寝静まった、この時間に1人家を後にする男がいた。 男「これだけが毎日の楽しみだな」 そう言って彼は車のキーを回す。 「ブゥーン」 R32スカイラインは高くエンジン音を上げる。 家から少し離れた簡易駐車場にある、彼の父親の車だ。 彼の名前は田澤瞬。 まだ中学3年生にも関わらず夜な夜な首都高に出るのが、毎日の日課になっている。 かれこれ1年はこの生活。 瞬「明日は休みだし、ジジイが起きんのは昼くらいだろ。今日はたっぷり走ってくるか」image=445605299.jpg
/76ページ

最初のコメントを投稿しよう!

86人が本棚に入れています
本棚に追加