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「ギー」
深夜1時半。
親が寝静まった、この時間に1人家を後にする男がいた。
男「これだけが毎日の楽しみだな」
そう言って彼は車のキーを回す。
「ブゥーン」
R32スカイラインは高くエンジン音を上げる。
家から少し離れた簡易駐車場にある、彼の父親の車だ。
彼の名前は田澤瞬。
まだ中学3年生にも関わらず夜な夜な首都高に出るのが、毎日の日課になっている。
かれこれ1年はこの生活。
瞬「明日は休みだし、ジジイが起きんのは昼くらいだろ。今日はたっぷり走ってくるか」
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