道しるべ…

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 女の子は、いつものように歩きつづけます。 そして、通った事のあるような道を幾度も幾度も歩くのです。 女の子は時に考え、悩み、立ち止まり、涙を流し、膝を抱えるのでした。 そんな女の子を見ていた月は、またいつものように優しい光で見つめ包み込むのです。 ある日、道が3つに分かれていました。 いつもは、ただ自分の思うままに歩き続けていた女の子ですが、その日は空を見上げ、月の光の方を歩いてみることにしたのです。 女の子は、それから同じ道を通り涙を流すことがなくなりました。 しかし、まだまだ深い森は続いています。 女の子は、迷った時は月の光を頼りに、淋しくなった時は月を見ながら少しづつ少しづつ進むのでした。image=287090841.jpg
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