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月がいてくれることが当たり前になっていた女の子は、
月に話かけることもなくなり美味しい木の実を探しては食べ、眠り、また探しては食べて
いつの間にか更に深い森へと入って行くのでした…
ある夜…
空を見上げることを忘れていた女の子は、夜空が真っ暗な暗闇で月の姿は消えていることに気がつくのです。
女の子は、泣きました。
涙が溢れ、止まらなくなり、とうとうその涙で大きな水溜まりができました。
水溜まりを覗くと、白く輝く自分の姿があったのです。
自分がどれだけ月の光をもらっていたか…
ようやく気がつくのです
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