第一章、砂漠の王

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永遠に続くかのように砂漠は広い。 二人はそんな所を歩くのに嫌気がさしていた。 今回の任務はAランクのグラウンドフィッシャの討伐。 帝国では【砂漠の王】というモンスターらしい。 二人は内心イラつきながらも、ドキドキしていた。 どんな強さなのだろう?と思いながら 「ホントにいるのか?」 先頭に歩いているファランがとうとう弱音を吐いた。 我慢の限界らしい。その理由は明確だった。 帝国のヘリから降りて三時間、 目当てのモンスターをずっと探しているが、見つからないからだ。 「気長に待てばいい」 そう答えたのは、ベル。 表情を見ると、あまり疲れていないようだ。
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