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永遠に続くかのように砂漠は広い。
二人はそんな所を歩くのに嫌気がさしていた。
今回の任務はAランクのグラウンドフィッシャの討伐。
帝国では【砂漠の王】というモンスターらしい。
二人は内心イラつきながらも、ドキドキしていた。
どんな強さなのだろう?と思いながら
「ホントにいるのか?」
先頭に歩いているファランがとうとう弱音を吐いた。
我慢の限界らしい。その理由は明確だった。
帝国のヘリから降りて三時間、
目当てのモンスターをずっと探しているが、見つからないからだ。
「気長に待てばいい」
そう答えたのは、ベル。
表情を見ると、あまり疲れていないようだ。
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