片想い

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近づいて行くと女性がゆっくり振り向いた その女性は彼女の母親だった 女性は僕を見てこう言った 「あなたは○○(僕の名前)君ね」 そして一冊のノートを僕に渡した ノートの最後のページ 〝私はずっと○○が好きだった、君の気持ち知ってたのに、両想いって分かってたのに 結局お互い伝わらないまま高校に上がって、そのまま会えなくなった その後のあなたの気持ちは分からないけど私はずっと好きなままだったよ この日記をあなたが読む事はないと思う けど書いておきたかった 私もう助からないから いっぱい頑張ったのにな ○○愛してた さようなら〟 日記の最後は僕への手紙のようだ… …俺は…俺は…なんて馬鹿なのだろう… 14年間片想いだった人と実は両想いだったなんて 僕は墓の前で泣いた 声を押し殺して… それを彼女の母親と友達は静かに見ていた しばらく経った時彼女の母親が言った 「あの子の分も幸せになって下さい、あの子が知らない事を沢山見て感じて下さい。それがあなたには出来るのだから…」 僕は誓う。 彼女の出来なかった事、僕がまだ出来てない事 沢山の体験、経験をすると。
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