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母が死んだら私は一人ぼっちだ。
行くところはいくつかある。
幼なじみの家(2人)、おじいちゃんの家、母の妹の家。
どんなにたくさんあっても、私の本当の家は、母と2人で過ごしてきた今の家だ。
この家には、たくさんの思い出がある。
部屋の大掃除をしたこと、模様替えをしたこと、笑いあったこと、一緒にゲームしたこと、一緒に泣いたこと、喧嘩したこと。
この家に来て、もう12年。
どんなに母がウザくても、絶対に離れたくない存在だ。
だから、母が死ぬなんて考えたくもない。
碧「ママが死んだら、あおは行くとこなくなる…」
美香「あーちゃんなら大丈夫だって。どこに行っても笑っていられるはずだよ?」
母は微笑みかけながら言っていた。
でも私は泣いていたので、母の笑顔が見れなかった。
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