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……ピー
清潔で白い建物のとある一室に冷たい電子音が鳴り響く。自然豊かな場所に建っている小さな病院、そこでたった今一人の少女がこの世を去った。
その少女は生まれつき体が弱く、病院の外に出ることは無かった。いつもベッドに横たわり、一つしかない窓から空をみては溜息をついていたが、いつの頃からか、少女の病室の窓にはたくさんの鳥が集まってくるようになった。
それから毎日、少女は鳥と話、鳥と戯れた。しかし、今はもうその少女はいない。徐々に冷えていく少女の体。誰にもその失われて行く体温を取り戻す事はできない。
やすらかに横たわる少女の顔は満足そうなほほ笑みを浮かべていた。
窓の外には純白の鳥が一羽、空に向かって飛んで行った
FIN
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