第一章 1羽 決意

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バコォッ!! 物凄い音とともに竹留が入ってきた。 「おいおい…ドアとれちまったよ。」 拳が席をたってドアをなおしにいった。 竹留が呼吸をととのえてしゃべった。 「俺が仕入れた情報だと、中坊の時の喧嘩にナイフをつねに持っていたっつうことで、『凶器』って呼ばれてた、上野 久人(ウエノ ヒサト)。 ヤクザもビビるチームを率いていた、平山 紀之(ヒラヤマ ノリユキ)。 んでその二人をフルボッコにして仲間に入れた転校生、山崎 有(ヤマザキ ユウ)。 こいつらがここしきってるってよ。」 「そうか…よしっ!!まず、上野倒しに行くぞ!」 「おぉ!」 しかしその時、拳が叫んだ。 「おいっ!!コラ竹留!扉直んねぇじゃねーか!!」 皆が竹留の方を向いた時にはすでに百メートルくらい先まで走り去っていた。 拳が言った。 「アノヤロ~後で覚えとけよぉぉ!!……まぁいいや。誰か手伝ってくれ。」 その時大貴が、 「…よしっいこー」 と言うと、 皆小走りで逃げた。 「あいつらぁぁ!まぁいっか。俺も逃げよう。」 拳がその場を後にしようとしたとき! グイッ! なんと拳のズボンにドアのネジが絡まってとれなくなっていた。 「…………えーーーーーーーーーーーーーー! ヤベェ待って…あ、いねぇ! ちょっ………助けて―(泣)」
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