荊姫

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錆び付いた荊 私を囲い静かに眠る まるで私は籠の鳥 荊に護られ 外に出ることすら叶わない もしも願いが叶うなら この身が枯れてしまおうと 私を冷たい荊の牢獄から 連れ出して 最期に見るのは 見慣れた荊 私の血を纏い 綺麗に輝く 最後に見たのは 少女の笑顔 荊を纏い 真っ赤なドレスで 最期を飾る
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