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「へぇ…早速ですか、何も知らない俺を潰しにね」
瞬間、ドッと暗闇から人間が現れた。
ざっと、6人。
見た限り、どれも違うチームのようである。
「そうですよねー?新入り潰した方が楽だし勝利数も稼げる、なんて合理的だ」
6人は幻夢を囲むように近寄ってくる。
まるで初めからそう決めていたみたいに。
「ひょっとして、皆さん同じチームですか…?」
幻夢の正面にいた男が笑顔で首を縦に振る。
突然、近寄ってくるスピードが増した。
これから確実一分以内に戦闘が始まる、と幻夢は自分に言い聞かせた。
「1対6か…それなりに面白い!!」
リーチに入った瞬間、まずは正面にいる男を上段蹴りで吹っ飛ばした。
2秒くらい滞空して、グシャリと地面にたたき付けられる。
自身の着地より早く、残った足で背後にいる男を蹴り飛ばした。
その間、相手にしなかった左右にいる四人は、幻夢の両腕をしっかりと捕縛した。
「痛かったなー、お前も食らってな!!」
上段を食らった男が幻夢の顔面に思い切り膝を撃ち込んだ。
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