Black・World

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グワンと頭が反り返り、後方に吹っ飛ぶ。 一瞬だが、意識が飛んだ。 「ガッ…か…」 口からポタポタと血が滴る。 「オイ、手は絶対離すなよ、コイツはバッジ無しでも十分攻撃力がある」 「ケッ、上段食らったアンタがリーダーかい?出来りゃア1対1がいいなァ!!」 幻夢の正面にいるリーダーは、スキンヘッドで左目の下にDの文字のタトゥーがある。 「口の聞き方、気をつけたがいいかもな、動作『キープ』【鋼鉄】(フルメタル)」 リーダーの肌に黒みがかかり、光沢が発生する。 「何ですかァ?そりゃ鉄の肌だって言いたいわけか?」 「ちょっと静かにしてなァ!!」 幻夢の額に鋼鉄の頭部による、頭突きがくわえられた。 拘束していた四人をも一緒に吹き飛ばす威力。 しかし幻夢は立ち上がる。 「残念だなァ!!オメェらとは体の作りが違うんだァ!!カカ!!」 「なんだ…この餓鬼は!!新入りのクセに態度がクソでけぇ!!」 幻夢の言動、態度、振る舞い、それらを見て確実に苛立っていた。 しかしこれが幻夢の策ならば…。
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