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「さて…見てる感じ、《夜の界》ではバッジってのが重要みてーだな」と幻夢は自分のバッジを手にかけながらいう。
対するリーダーは小バカにしたような顔で言う。
「新入りが早々気づけるもんじゃあないな、そんな事より俺は悪い子には制裁を与える事にした、お前らは何もしなくていい、俺一人でやる」
部下に手を出すなと、そう指示した。
途端、幻夢は笑う。
「言ったよな?確実に『一人でやる』って、のってくれてどうもありがとう!!」
「はぁ?やっぱわかってねー俺が一人でやるという…ゥ!?」
言い終わる前に、既に幻夢は眼前へ。
つま先はリーダーの前歯に突き刺さる。
ペキペキと砕けた前歯がこぼれ落ちた。
「やっぱ肌だけか、鉄なのは」
うずくまるリーダーの呻き、悲鳴が聞こえる。
「こんな…卑怯な…不意打ちだと…?」
「卑怯?俺は『悪』ですよォーそう言ったのもアンタじゃないですかァ?悪い子だって、カカカカ!!アンタは自分が正義だって思ってんの?」
幻夢の顔は黒く染まっていた、自分が悪だと認めさせるみたいに。
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