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「正義の名の元に悪を行う、コレって正義なんですかねェッ!!!」
幻夢が次に狙ったのは爪。
自分の爪を引っかけ、剥がすように当てる。
「コイ…ツ…肌じゃないところを…!!」
ベリベリとリーダーの右手の指の爪は一斉に剥がれた。
前歯に爪と徹底的に潰していく。
幻夢はその場にいる者達に、演説しているみたいに言う。
「正義だとか言って、やってることは悪と変わんねー」と一旦切って。
「だからこそ…俺は目的を果たすまで、悪に生きる事にした、だから卑怯と言われようが自分を悪と認めた俺に抑制力はない!!」
瞬間、幻夢がバッジを掴んでいた左手から黒いオーラが出現し全身を包んだ。
「まさか…醒めたか!?」
オーラが晴れた時、幻夢の目は見開かれ、いきいきとしていた。
そして何故か、クラウチングスタートの構えをとっている。
「へぇバッジって凄いんだな、特殊な動作で能力が発動するとか、なかなか現実離れしてるよな!!」
ドッ!!と勢いよく幻夢は飛び出す。
しかし走ってはいない、地面から少し浮いていた。
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