4人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
幻夢の様子を見たリーダーは言う。
「『浮遊』か?いやそれ以前に既に能力を理解しているんだ?」
幻夢はどんどん加速し、黒い幕のようなものを突き破りながら向かってくる。
まるで『彗星』の如く。
リーダーは攻撃を受け、後退を続けていた為、10mは距離があった。
なおも後退をしていたが、今の幻夢はそれを上回るスピードで迫っていた。
「残念だな『浮遊』じゃない、能力はバッジが教えてくれたよ!!【力の支配】だって」
「バッジが教えてくれた?そんな事あるわけがない!!お前が向かってくるのなら、俺も向かえよう!!」
リーダーは正面に向きなおし、バッジを手の中に収める事で、自身の肌が鋼鉄化する。
地面に両足をしっかりと構え、両腕を開き、受け止めるような構えをとる。
「ロケットのような勢いで、彗星のように突撃する技『流れ星』だ!!」
と解説した所で、両者の距離は3m程度。
「きやがれェエ!!新入り!!」
その後すぐに、強烈な衝撃音が静かな校庭に響き渡った。
最初のコメントを投稿しよう!