Black・World

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幻夢の様子を見たリーダーは言う。 「『浮遊』か?いやそれ以前に既に能力を理解しているんだ?」 幻夢はどんどん加速し、黒い幕のようなものを突き破りながら向かってくる。 まるで『彗星』の如く。 リーダーは攻撃を受け、後退を続けていた為、10mは距離があった。 なおも後退をしていたが、今の幻夢はそれを上回るスピードで迫っていた。 「残念だな『浮遊』じゃない、能力はバッジが教えてくれたよ!!【力の支配】だって」 「バッジが教えてくれた?そんな事あるわけがない!!お前が向かってくるのなら、俺も向かえよう!!」 リーダーは正面に向きなおし、バッジを手の中に収める事で、自身の肌が鋼鉄化する。 地面に両足をしっかりと構え、両腕を開き、受け止めるような構えをとる。 「ロケットのような勢いで、彗星のように突撃する技『流れ星』だ!!」 と解説した所で、両者の距離は3m程度。 「きやがれェエ!!新入り!!」 その後すぐに、強烈な衝撃音が静かな校庭に響き渡った。
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