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約5分後。
最終的に立っていたのは幻夢だった。
その顔に黒い表情は無く、晴々としていた。
わずかながら笑みもこぼれている。
幻夢は一人で納得するように言った。
「へぇ、面白いなバッジって、特定の動作で発動し、バッジの能力も一つ一つ違うわけだし」
激突の寸前、幻夢は突然失速し地面に着地した。
受け止めようと構えていたリーダーは、目の前で幻夢が停止した事に動揺。
次に地面を蹴り、グンと上昇した幻夢がリーダーの顎を打ち上げた。
そのままリーダーは意識を失った。
その後、戦意を失ったリーダーの部下達にバッジの事について聞いていたのだった。
結局、幻夢はバッジについて何も知っておらず、ただふと見たバッジに【力の支配】と刻まれていたから、それを言っただけだった。
「俺自身に関わる物理的な『力』をコントロールするってのがこのバッジの能力か…それで【力の支配】ね『フォースマスター』って呼ぶか」
ここで正式に能力を理解した。
幻夢はとてもワクワクしていた、《夜の界》という世界がとても楽しみになっていた。
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