Black・World

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入学式、両親の消失、《夜の界》へのデビューと、幻夢にとって充実過ぎた4月10日は終わった。 それから10日間、幻夢は何事も無かったように登校し、クラスメートと楽しく過ごしている。 正確に言えば、『岩文拓人』(イワフミタクト)と言う、いわゆるいじられキャラを軽くイジメて楽しんでいる。 また校内の自販機で売ってあった紙パックのココアを気に入り、常に口にくわえている。 『夜8時以降学校にいてはいけない』と言うのは、《夜の界》を考慮して作られたルールみたいだった。 そして夜には、再び学校に来て、全く顔が違う《夜の界》で目的を果たす為に行動している。 しかしまだ幻夢一人の為、今は仲間集めをしている。 とは言えまだ学校が始まって10日。 どこのチームもたいして活動しない。 覇闘祭も流石にまだ行われないだろう。 そして幻夢の戦いも目的もまだ始まったばかりである。 Black・World第一章に続く。
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