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「確かに気の毒だ、この件は闇に葬りたいんだが、それなりコチラも手は打つが」
「ふーん例えば?」
「授業料、会費等を全て免除しよう、そして生活がおくれる最低限の金は支給しようじゃないか」
「俺が変わらず暮らして行けるのなら構わない、こちらも了解しよう、それと《夜の界》というのは?」
幻夢はあっさりと承諾してしまった。
それどころか《夜の界》という言葉に興味を示したようだった。
大神校長は得意げに話す。
「《夜の界》とは、昼間勉強している生徒達が、夜の学園で覇を争う無限のリーグ、その頂点に立つのが『覇皇』つまり皆覇皇目指して戦ってるいるわけだな」
「全生徒がやってるワケじゃないんだろ?」
「三分の一くらいかな?約200人がこの《夜の界》に参加している、幻夢くんはどうするのかな?」
大神校長はとても楽しそうな表情をしていた。
対する幻夢は迷わずに答えた。
「俺にはどうして殺さんといけない人間がいる、父さんと母さんを殺したヤツをな」
その言葉を聞いた瞬間、大神校長の顔が変わった。
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