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しばらくすると、女の人は足を止めました。
そこには、行く手を阻むかのように茨が絡みついているではありませんか。
「これじゃ前に進めないわ」
女の人は腰にある剣を構え、ザクザクと切り刻んでいきました。
その切られた茨から、赤い赤い雫が溢れてきました。
それを見た女の人は、それを見るのが楽しいと思い始め、もっともっと切りたいと思いました。
花、木、草、動物たち。色んなものを切り刻みました。
そして、彼女の行く手には、真っ赤な道が敷かれていきました。
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