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女の人は切る事をやめません。
森の奥を歩いている時、嫌な予感を感じました。
ですが女の人は気にせずに、また色んなものを切り刻んでいきました。
すると、女の人の後ろから、黒い手のようなものがたくさん伸びてきて、女の人を捕まえました。
「なっ…何よこれ!!?離してよ!!?」
女の人は逃れようと剣を振り回しましたが、それには全然効きません。
「い…いやぁぁぁぁあ゙ぁあ゙あ゙ぁぁあ゙!!!!!」
あっと言う間にそれに取り込まれ、罪人のように閉じこめられてしまいました。
女の人がいた所には、赤くなった剣と、真っ赤な道が続いているだけ。
もう、彼女の生を知っているのは、森に出来た真っ赤な道だけでした。
女の人が消えた森に、小さな歌が、響き渡りました──
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