プロローグ

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「ねぇ、名字一緒だね」 こんな些細な一言から僕の恋は始まった。 そう、あの日は僕が『桜川高校』に入学して間もない頃だった。 クラスで自己紹介を兼ねた顔合わせなるものをしていた時の事。 担任が僕の前の席に座る女子生徒を点呼した。 「次は、『杉崎真由美』だな」 その子は立ち上がり、自己紹介をしていた。
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