愛と憎しみは紙一重

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「ん…」 「もう起きたのですか?」 「ジョン…」 リサは、私の顔を見るとムクッと起き上がった。 「リサ。スイカあるぞ?」 「蓮!!」 満面の笑顔で蓮に駆け寄るリサを見て、心が痛んだ。 リサは、もう私のそばにいてくれない…。 「ジョン!!」 「何でしょ…ッ…?」 カポっと口にスイカを入れられた。 「美味しいでしょ?」 満面の笑顔で私に聞いてくるリサに愛情が溢れ出す。 「はい…」 「リサ。俺、じいさんとこに行ってくる。まだ徠斗と悠徠が怒られているだろうから…。そろそろ、止めてもらわないと二人が可哀想だからな。」 「ん。わかった。」 リサと二人きり…  私は、思わずリサを抱き締めた。 「ジョン…?」 「リサ、愛してる…」 つい、口走ってしまった… 「ジョン。私、貴方のことが大好きです。だけど、蓮の好きとは違うの…」 私の目をしっかり見て、はっきりと彼女はそう言った。 心が張り裂けそうに痛い… だけど、スッキリしたのも事実だ。 「わかっています。やはり、貴方とは赤い糸で結ばれていなかったようだ。」 里香… 蓮と同じように、私を変えてくれる誰かと出会うのだろうか。 教えてくれ… .
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