愛を誓おう

3/26
前へ
/444ページ
次へ
「どうして…」 背後からした声にハッとして振り返った。 「リサ…」 「どうして手紙を…?」 「それが里香の願いだったから…。」 「姉さまの願い…?」 「あぁ。リサ、里香からの最後の言葉だ…。『リサ、愛してる。私の愛しいリサ。』」 「……ッ…姉…さま…私も…愛して…います…」 リサは、そう言うと泣き崩れた。 それと同時に手紙が灰となって散った。 さよなら… 里香… 絶対にリサと結婚するから… 家族と一緒に見守ってろ。 俺は、泣き崩れているリサをギュッと抱き締めた。  「里香は、俺達が結婚して幸せになることを望んでいた。」 「でも、姉さまは蓮と…」 「アイツが本当に愛していたのは俺じゃねぇよ。お前だよ…。」 「私…?」 「そう。俺と付き合ったのも、俺にリサを任せられるか知りたかったからだ。里香は、お前の幸せを望んでいた。」 「姉さま…」 リサは、また泣き崩れた。 .

最初のコメントを投稿しよう!

30386人が本棚に入れています
本棚に追加