プロローグ…という名の誘拐事件

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みなさん御機嫌よう。 本日もいい天気です。 絶好の昼寝日和でございます。 かくいう私めもこの昼休み、全力で昼寝に精力を注いでおります。 「あ、司楼(シロウ)君また昼寝してる。そんなだらだらしてたら太るよ?」 「大丈夫だよ。運動ならよくしてるじゃん」 主に運動部の助っ人としてだが。 俺の名前は浅羽司楼。 ちなみにこいつは幼なじみの妃柚里菜(ヒユウリナ)。 ごく平凡な一般高校生だ。 勉学が特別秀でているわけでもなく、運動部に所属しているわけでもない。 趣味や特技も平々凡々。 唯一こだわりがあるとすればノンビリすることだ。 俺は別に刺激的な毎日を求めたりはしない。 ただ平凡にノンビリと。 それが一番でありこれからも変わることはない。 この昼休みの中庭での昼寝ほど心地いいものはない。 俺はそれを十二分に堪能していた。
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