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『軌跡』
白い雪に触れると
ひんやり冷たい…。
僕は生きているんだ
僕には何もない…。
そう思っていた…。
でも、お前はいつも僕の友達で僕の味方…。
傍らにいて色んな感覚を教えてくれた…。
誰にも相手にされなくて泣いていたら…。
お前は僕の隣に座り…
僕の涙を拭う…。
時には意地悪もしたね…。
お前はいつも笑顔で僕に『生きろ』と言うように微笑みかける…。
そんなお前はもういない…。
冷たくなって…
永遠になる…。
お前は僕の脳裏に軌跡を残して行った…。
お前の生きる意味はなんだったんだ?
僕に『生きてる』と言う意味を教える為に生きていたのか?
短いその生涯を必死で生きた…。
僕はお前の軌跡になれたかな?
僕は真っ白な雪の上に寝転がりそっと呟いた…。
『生きてる喜びを教えてくれてありがとう…。僕はお前を一生忘れない…』
青い空に空気のように消えた言葉…。
きっとお前の元に届いているよね…?
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