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「ん……。うぅん……」
「……! 大丈夫か遠坂!!」
「リン! しっかりしてください!!」
「んもぅ……。そんなに大声出さなくても起きてるわよ……」
遠坂はもぞもぞと布団から起き上がると俺とセイバーを交互に見る
「聖杯は? イリヤはどうしたの??」
「聖杯はエクスカリバーで破壊したよ。イリヤはまだ起きてない」
「そう……。
なら、なんでセイバーがいるのか説明してくれるわよね士郎?」
「うっ……。それは二人が起きてから話すことになってたから聞いてない」
本当はずっと気になっていた。だけど、聞いたらセイバーはいなくなってしまうような気がして怖くて聞けなかっただけだ
「ハァ……。
セイバー、話してくれるわね? 私、イリヤが起きるまでなんて待ってられないわ」
「…………。
分かりました。実は―――」
要約するとこうだ。
王としての責務を果たす為に正常な時間軸に戻ったが、世界との契約は覆せず、世界が無理矢理セイバーの願いを叶えたのだそうだ。
そして気がついたら俺の後ろに受肉していたらしい
そこまで言い終えると、セイバーは悔しそうに俯いてしまった
多分、責務を果す為に別れたのに果たさず再会した自分が許せないのではないだろうか
それでも……
「それでも俺は、またセイバーに会えて嬉しい。
その……セイバーが良かったらなんだけど、二回目の生は俺と一緒に過ごしてくれないか?
責務はその後に果たせばいいし……」
「シロウ……」
「セイバー……」
どちらからともなく、お互いにだんだんと顔を近づけていき、想いの篭ったキスを―――
「二人とも、私のこと忘れてない?」
―――せずに弾かれたように顔を真っ赤にして離れる俺達。
明日からはまた、いつもの日常が戻ってくるのかな……
――――――
―――――
――――
―――
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とゆうのが、我が親愛なる両親のノロケ話その1である
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