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謎の現象。
超大規模な天災。
原因不明の天変地異。
通称により、アガルド歴の当初、人類を除く原生生物の大半が《異形種》。又は《クリーチャー》へと変貌を遂げた世界の中で、人々は戦う術を持たず、ただただ怯えるしかない、狩られるしかない日々に追われていた。
しかしながら、《ファースト・ジャッジメント》が人類に与えたモノは《恐怖》だけではない。
《力》も同時に与えられていたのだ。人類がそれを知るのが、少しばかり遅かっただけで。
それは緩やかに、しかし、確かに現れていた。
始めのうちは、ごく少数の限られた人間しかいなかった。だが、年月を世代を重ねるごとに、人類自体が進化していったのだ。
《ジャッジメント》以前の人類は、本来の数%しかその《能力》を使うことしか出来なかった。
科学者達は大気や自然界の変化に伴い、人間は己の肉体的限界を塗り替えていったと言う。
嘘か誠か。
それを知る由は無かったが、まさしく人類の転機であったと言えよう。
《異業種》・《クリーチャー》への対抗手段も得たことで、《ファースト・ジャッジメント》以降。ゆっくりとだが、着実に人類は立ち直っていた。
そして時は流れ━━━━。
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