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『なるほど、想像以上にとんでもない部みたいだな』
私は自宅に戻らず、学校から真っ直ぐに木村君の家を訪ねて、加奈ちゃんから聞いた話を伝えた。
『生まれつきの霊感体質者か、自分は特別な存在…とか考えてそうなタイプかもしれない、厄介だな…そう言う人間って、否定したり逆らうと、親の敵みたいに狙ってくるぞ』
木村君は難しい顔をしながら言ってくる。
『どうしたら良いかな?』
『…何か起きるまで待つしかないだろうな、現状は何も起きてない訳だし、それで加奈さんを説得するのは無理だ』
『そんな…』
『霧島さん、親しい友人を心配するのは分かるけど、時期がくるまで動かない方が良い時もあるんだよ』
『それはそうだけど、その時には、もう手遅れって可能性もあるんでしょ?』
『…まあ…無いとは言えない、しかし、加奈さんをどう説得する?先にも言ったけど、まだ何も起きてないんだよ?俺としては荒っぽいけど、好奇心で霊の世界に関われば、どんなに怖い目に合うのか、一度味わってみれば良いと思ってる』
『でも…なるべくなら、そう言う体験をする前に、部を辞めさせたい』
『うーん…難しいよそれは、霧島さんが下手に何か言ったら、反感を買うだろうし』
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