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『それは…そうだけど…』
木村君に言われて、私は言いよどむ、確かに何かが起きないと危険だと訴えた所で、聞き入れてはもらえないとは思うけど、危ない目にあった方が良いと言うのには賛成できなかった。
『うーん…さすがに、霧島さんの学校へ、平日には行けないしな…』
『えっ?』
私は顔を上げて、木村君を見る。
『いや、だから霧島さんの学校へ、俺も一緒に行って、オカルト研究部の様子を見に行けたらと考えたんだが、平日は無理だろうってね』
『助けてくれるの?』
『仕方ないだろ?友人兼弟子の頼みだ、本当は関わりたくないけどな』
木村君は苦笑いしながらそう言った。
『ありがとう木村君』
私は素直にお礼を言う。
『別にいいよ、それよりも…さて、どうしようかな』
木村君は考え込んだ、いつ私の学校に行くべきか悩んでいるんだろうけど、その点は十分にチャンスがある。
『大丈夫だよ、再来週の日曜日に来れば』
『は?』
木村君は「はて?」と言った表情をした。
『ウチの学校ね、再来週の日曜日に創立祭があるの、だから当日はそれぞれの部活も必ず出しものをやるのよ』
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