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『なるほど、それなら外部からの人間も沢山やってくるな、俺も普通に霧島さんの学校へ入れる訳だ、なら、再来週の日曜日にしよう…ちなみに1人でオカルト研究部に潜入しようとか、考えないようにね?』
『うん』
私1人じゃ心細いけれど、木村君が一緒なら安心できる。
『翔!ご飯だよ!』
その時、廊下から木村君のお母さんの声が聞こえてきた。
もう夕食の時間なんだ、私も一度、家に戻らないと。
『じゃあ木村君、私も家に戻るね』
『ああ、夕食を食べたら、魔術の練習をしよう』
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そして私は自分の家へ戻り、部屋で制服を脱ぎ、手早く私服に着替えてから夕食を食べる。
『沙耶、魔術の勉強はどうなの?』
と、お母さんが聞いてきた。
『わりと順調かな?…一つだけだけど、もう魔術が使えるよ、まだ完璧とは到底言えないけど』
『毎日のように木村君の家に通って、ご迷惑をかけてる分、しっかり勉強してきなさい』
『うん、分かってる』
そう言えば、夏休みから殆ど毎日のように、木村君の家に通ってるんだ…お母さんの言う通り、迷惑をかけてる気がする。
魔術を早く習得したくて、そこを考えてなかったな、少し間を開けよう…木村君も一人になりたい時間もあるだろうし。
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