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『どう?成功した?』
『多分…今ちょっとだけ、ビリッとした感じがしたけど』
『なら出来てるよ、後は慣らしてゆくだけだね、ただ、その日の体調の良し悪しで「気刃」の調子が、全く分からなくなる場合もあるからね』
『やっぱり体調が悪いと、魔術も成功率が下がるんだ』
『そりゃそうさ、病気になったり、酷く疲れている時は、残念ながら分からなくなる』
ふんふんと説明を聞いてる内に気が付いた、木村君がいつもと違って、口調が砕けてる事に。
『なんか、木村君の口調が今日は違わない?』
『そうか?うーん、もしかしたら、やっと霧島さんに、気を許してきたのかもしれない』
『∑えっ…じゃあ今まで、あまり信用されてなかったとか!?』
『違う違う、信用はしてるって、ただ、友達付き合いが何ヶ月も続いて、馴染んだんだと思う』
『ああ、そう言う事ね、安心したわ』
さすがに、これだけ一緒に居るのに信用されてなかったら、かなりショックだよ。
『そこら辺は大丈夫だ、ともあれ、もう少し練習しときなよ』
『うん』
そして私は、十回も「気刃」を作り出す練習をした、さすがにそれだけ練習すると、イメージするのに頭も疲れてきた…だけど、新しい魔術の習得は本当に楽しい。
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