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創立祭の準備…
あれから二週間…私は、創立祭の準備で、学校に遅くまで居残る事になった、木村君の家に毎日押しかけて迷惑をかけていたので、少し間を開けようと思っていた私には、ちょうど良かったとも言える。
【創立祭の準備か…なら、しばらくは魔術の練習はお休みだな】
その事を伝えた時、木村君は少し残念そうな顔をしていた、もしかすると木村君も、私に魔術を教えるのが日課と化していたのかな…
私は部活に入ってないので、看板を運んで設置したり、廊下に飾り付けをしたり、クラスメートの友達と近くのスーパーからダンボールを大量に運んだりと、雑用係みたいな仕事を任されて、走り回る。
普段は夕方の5時くらいに帰宅出来るけど、今は夜の8時近くになっちゃう。
そんな作業の合間に、問題のオカルト研究部の部室に行く事にしてみた…あくまで様子見で。
クラスメートから聞いた所によると、オカルト研究部の部室は、他の部室よりも、ずっと奥にあると聞き、実際に探してみたら本当に一番奥の部屋に、その部室はあった。
『これが、オカルト研究部の部室…………なんて怪しい;』
(仮)魔術使いの私が言うのもなんだけど、その部室は入る前から異様な飾り付けがされていた…、私は「入りたくない60%興味が引かれる40%」の比率によって、部室の前で突っ立ったまま悩んでしまった。
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