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『オ…オカルト研究部?』
あれ?そんな部活あったかな?入学してから、一度も聞いた事が無いんだけど…
『うん、部長の黒澤さんが、最近作った部なんだよ』
『へえ…』
私が言うのもなんだけど、そんな部活を設立するのを、よく学校側が認可したなぁ…。
『まだまだ部員が足りなくて、こうやって友達に声をかけてるんだけど、どうかな?オカルト研究部に入ってみない?』
『うーん…』
その誘いに魅力を感じるのは否定できない、でもなぁ…木村君が聞いたら怒りそうだし、いや、もしかしたら呆れられて、魔術を教えてくれなくなるかも;それだけは避けたい。
『ごめんなさい、やっぱり部活は遠慮しとくわ』
私は加奈ちゃんの誘いを断る事にした、その部長さん…黒澤さんだっけ、が、どんな活動をしているかは分からないけど、下手に霊の世界に首を突っ込むような、危ない真似をしてるなら、関わるのは危険だし。
『そっか…無理強いは出来ないし、仕方ないよね』
加奈ちゃんは残念そうに言いながら、その場を去っていった。
『大丈夫かな、加奈ちゃん…変な事に巻き込まれなきゃいいけど…』
私以外に誰も居なくなった廊下で、ぽつりと呟いた。
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