翌日…

2/9
前へ
/139ページ
次へ
『色んな「おまじない」をやったり、霊を召喚してみたりとか、とにかくオカルトに関わる事をやっていくんだって、私、楽しみにしてるんだ』 『…そ…そうなんだ……』 (私の顔、引きつってないかな;) それからも加奈ちゃんの話は続いた、今後に予定している活動も、普通なら危険としか、言えないようなものもあった。 仮にも魔術使いとして、私は木村君から、無謀な真似をしないよう、常に自身の力量を考えるように言われている[霊の世界は遊びじゃすまされない、命懸けの戦いなんだって]…魔術の勉強の中でそう私は学んだ。 『加奈ちゃん、なんて言うか…大丈夫なのかな?』 『なにが?』 『「占い」や「おまじない」はともかく、霊を召喚するとか…スポットを探検するなんて、かなり危ないと思わない?』 私は不安げに加奈ちゃんを見る。 『オカルトに関わる以上は多少の危険はつきものでしょ?大丈夫だって、霊が憑いたら、黒澤さんが祓ってくれるそうだから』 話を聞いてる内に、その部長の黒澤さんに対して、不信感がこみ上げてくる…。 『黒澤さんって何か修行とかした経験がある人なの?例えば、お坊さん達と一緒に山に籠もって滝に打たれたとか』
/139ページ

最初のコメントを投稿しよう!

125人が本棚に入れています
本棚に追加