高校生活最後のイベント

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最後の文化祭がやってきた。 いつまでも続くと思っていた高校生活も、ついにこの行事を最後に後は卒業を待つだけとなる。 こうして振り返ると入学したのもつい昨日のように思え―― 「そんな黄昏てないで手を動かしなさい!!」 「…サーセン」 今俺は文化祭の準備に取り組んでいる。 まぁ本来ならばワイワイ楽しくやるであろう準備なのだが、3年ということもあり塾だの勉強だのという理由で、ほとんどの友達は準備に参加出来ないでいた。 さらに夕方近くにでもなればそれこそみんな消えるように帰ってしまうわけで、いつもこの教室には俺と沙織の2人だけになってしまう。 「それにしてもみんなして帰ることはないよなぁ。いくら俺らが文化祭実行委員だからって働かせ過ぎだぞ」 「でも適当に手伝われるよりかはいいんじゃない?おかげで8割くらいは進んだわよ」 「文化祭を明後日に控えて8割だぞ!?みんな手伝えっての!!」 ちなみに俺のクラスはお化け屋敷をやるのだが、壁に使うダンボールやら光を遮断するための黒いゴミ袋やら全て俺と沙織が準備したのだ。 いい加減鬱になりますよ。
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