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「向かってくるか…、良い度胸だ、気に入った! 私の名はラタトスク、さぁ来い! 零!」
ラタトスクは素早く矢を放つ。
それを零はすべて避け、ラタトスクの目の前に現れる。
「なんだと!」
ラタトスクは急いで弓を構える。
しかし…
「遅ぇ!」
零はラタトスクの腹に素早く正拳突きを放った。
再び大きく吹き飛ばされるラタトスク。
しかし今度は指輪で風を巻き起こし、空中で止まる。
(あれは雷の高速体術『神雷』、自らの手足に磁力を発生させ、動かしたい部位を磁力で弾くことにより、各属性の中で随一の速さを誇る戦闘術…。直線の速さでは勝る風の属性でもあの自在な速さには勝てないか…)
ラタトスクは弓を捨て、再びクリスタルに手をあてる。
すると今度は槍が現れた。
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