呪いの子

9/14
前へ
/90ページ
次へ
「零!?」 玲華はすぐさま零に駆け寄る。 彼の後頭部からは若干血が流れていた。 「空気の塊を弾いただけでこれか、案外人間は脆いんだな。まあいいか」 そう言うと男は玲華に近付き、手を掴む。 「さぁ来い!」 「嫌っ!」 嫌がる玲華を黙らせようと男が手を上げた。 その時だった。 男の顔に拳が命中し、男は大きく数メートル後ろに吹っ飛ばされる。 「てめぇの…相手は…まだ俺…だ…」 そこには立ち上がる零がいた。
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!

59人が本棚に入れています
本棚に追加